「ふるさと納税」という言葉は大分メジャーとなってきた今日この頃。
ふるさと納税とは、自分が選んだ自治体に寄付ができる制度であり、寄付した自治体からの返礼品が非常に魅力な制度でもあります。
返礼品の種類も様々で、名産品からこんな物まで?という意外な品もあり注目を集めています。
ふるさと納税の返礼品の中で意外な品の一つとして、「航空券」があるという事をご存じでしょうか?
このふるさと納税でもらえる航空券を使うと、かなりお得に旅行ができてしまう!
そうすれば、交通費がネックになっていきたいところに行けないという経験をしなくてよくなるかも。
ここでは、ふるさと納税で航空券を利用できる仕組みについて紹介してみたいと思います。
普通に買うと国内でも航空券はけっこう高い
最近では、LCCと呼ばれる格安航空会社を利用すると航空券が安く購入できるという仕組みができています。
また、航空機を買うタイミングによっても値段が変動し、かなり早めの予約をすればお得に購入できるようにもなっています。
オフシーズンを狙うとか各社サイトを比較するなどお得に買う手段もたくさんありますが、結構労力が必要となってしまうことも多いです。
そして、上記の手段を駆使すると、航空会社が限られる、行ける日程が限られるなど縛りが多くなってしまい、自由に旅行ができなくなってしまいます。
さらに、そこまでしたとしても、やっぱり航空券は高い…
例えば、羽田から新千歳までは、通常購入で3万円代、早割などの割引等を駆使しても、半額から3分の1くらいの金額までかかってしまう。
これからもわかるように、航空券は結構高いものなんですよね……。
ふるさと納税とは
ふるさと納税とは、そもそも何なのか?
総務省のHPに以下のように記載があります。
「納税」という言葉がついているふるさと納税。
実際には、都道府県、市区町村への「寄附」です。
一般的に自治体に寄附をした場合には、確定申告を行うことで、その寄附金額の一部が所得税及び住民税から控除されます。ですが、ふるさと納税では原則として自己負担額の2,000円を除いた全額が控除の対象となります。
(引用元:総務省)
大まかに説明をしますと、ふるさと納税の手続きをすると、自己負担分の2000円を超える部分の住民税の控除、所得税の還付が受けられ、寄付額の30%以内の返礼品がもらえるという制度です。
ふるさと納税は自分で納付先を選べるので、応援したい自治体に納税することができるという納税者も自治体もお得な制度。
1点注意すべきなのがご自身の年収や家族構成によって控除額、すなわちふるさと納税できる金額が変わってきてしまうということ。
しかし、こちらは楽天ふるさと納税で簡単にいくらまでふるさと納税ができるのかシミュレーションできるので、確認をしていただければ大丈夫です。
その後は、寄付する自治体や希望の返礼品を選び、寄付の申し込み・支払いを完了させ、自治体から「寄附金受領証明書」と返礼品を受け取り税金控除の手続きをすれば完了という制度です。
ふるさと納税でもらえる航空券は国内の航空券のみ
ふるさと納税の返礼品は各自治体の名産品が一般的。
ということは、航空券も同じです。
名産品を送るのではなく、その土地での体験を返礼品としてくれているわけですね。
こちらは航空券を使って各自治体に足を運んでその土地の魅力を肌で感じて欲しいということで、ふるさと納税でもらえる航空券は国内、さらに行き先はふるさと納税の納税先の自治体がメインとなっています。
ANA、JAL、ピーチなどの航空会社の航空券がある
ふるさと納税の返礼品としてもらえる航空券ですが、航空会社の種類も豊富となっています。
一例ですが、返礼品には以下のような航空会社と行き先があります。
- ANA→北海道・大分県・鹿児島県・広島県
- JAL→鹿児島県
- ピーチ→大阪府・京都府
- FDA→愛知県・山形県
と、航空会社も様々。
お好きな航空会社を選べます。
ふるさと納税で航空券をもらうメリット
ふるさと納税で航空券をもらうメリットは実に様々。
ここではメリットをいくつかあげてみたいと思います。
自己負担2000円で航空券を得ることができる
ふるさと納税の利点の一つとして、自己負担が2000円ということがあります。
それ以外は税金を納める形となるので、支払いはしますが、負担という形にはなりません。
そもそもふるさと納税という制度が、住民税として住んでいる自治体に収めていた税金を他の自治体に収めることができる上に返礼品をもらえるという仕組みと、もともと収めるだけのお金だったわけで、2000円以外は本当に負担がありません。
それどころか、本来納めるだけのはずの住民税が航空券になって自分の元へ戻ってくるので、なんだかお得に感じてしまいますよね。
2000円よりお得に航空券をゲットできるチャンスは、ふるさと納税以外ではほぼゼロといっても過言ではないので、本当にお得に旅行ができます。
自分のお金では行かないような場所に旅行に行くことができる
自分で旅行を計画すると、行き先って結構限られてしまいますよね。
以前に行ったことがあるところだったり、テレビや雑誌、SNS等で気になった場所だったりと。
基本は自分の知識がある場所しか選択しません。
しかし、実は気が付いていないところで魅力的な観光地って結構あるんです。
見落としていたらもったいないですよね。
ふるさと納税の返礼品として航空券を手にした場合、行き先は決まっているので、自分では選択しなかったような場所にも行く機会ができます。
「行ったことないけど、ふるさと納税でもらえる航空券の返礼品があるのなら行ってみたい!」という選択肢も生まれるのが、返礼品で航空券をゲットするメリットの一つとなっています。
最悪金券ショップに売って現金化することや家族や知人にあげても良い
自分で旅行に行くためにふるさと納税を申し込むのがもちろん大前提。
しかし、どうしても都合がつかなく、行けなくなってしまった!ということも無いわけではない。
そういった場合、航空券ですので、友人やご家族、知人にあげたり、最悪金券ショップに売って都合がつく人に行ってもらうということもできます。
ご自身が都合つかなかったとしても別の手段を取ることができるのが、航空券の良さです。
ただし、ふるさと納税した人が飛行機の搭乗者に含まれることを謳っている自治体についてはこの方法はできないので注意してください。
ふるさと納税で航空券をもらうデメリット
メリットも紹介しましたが、大抵のことにはデメリットもつきもの。
ふるさと納税で航空券を入手した際にももちろんデメリットがあります。
どんなデメリットかここで少し紹介してみたいと思います。
行き先が固定される
ふるさと納税で航空券をもらう一番のデメリットとなることは、旅行先、行き先が固定されてしまうことではないでしょうか。
ふるさと納税の返礼品として航空券を出品している自治体が行き先となってしまうので、自分の行きたいところへ行くというのができなくなってしまいます。
もちろん、行きたい場所が航空券を出品していれば何も問題はありません。
自分が行きたいところがある方はあまりお得を感じにくいのかなぁとちょっと思ってしまいます。
ですが、せっかくふるさと納税で航空券を受け取るのであれば、その自治体に興味を持って事前に調べたりすると旅行が楽しみになりますよね。
また、固定した行き先からもともと行きたかった場所が近ければそこも旅行日程に組み込んでしまうことも可能。
片道だけの航空券を返礼品としている自治体もあるので、結構旅行日程も自由が効きます。
それなら行きたかった場所にも行けるうえに、旅費がかなり抑えられる。
むしろ一石二鳥になり得るくらいです。
最近では、ピーチ航空が「旅くじ」なる制度をはじめとても話題になっていました。
行き先を選べず、ガチャガチャで出て来た先に行くというのがこのくじのざっくりとした仕組みですが、とても人気となっていました。
ということは、行き先が決まっていなくても旅行は楽しいということ。
今回のふるさと納税で航空券をもらうということにも同じことが言えるのではないでしょうか。
たとえ固定された行先だとしても楽しめる。
ましてや、自治体がふるさと納税で「ここに来て欲しい」と航空券を出しているわけだから、魅力的な場所であることが間違いないのではないでしょうか。
年収によってはふるさと納税で航空券をもらえない場合がある
ふるさと納税をする際に必要となってくるのが、ご自身の年収。
年収により住民税が決まります。
ふるさと納税とは本来住んでいる自治体に納める住民税を他の自治体に付け替えることにより返礼品がもらえるという仕組みです。
なので、その返礼品を得るためのふるさと納税額未満の住民税の人はその返礼品をもらっても得にならなくなってしまいます。
そうなると、2000円で航空券がもらえるという根本が崩れてしまうので、必ずご自身の年収と家族構成などを計算し、シミュレーションしたうえで、返礼品として航空券を受け取ってください。
金額によっては、航空券のみだけでなく宿泊券などとセットになって受け取ることもできるものがふるさと納税にはありますので、どなたも必ず年収を確認するなど事前準備をしてから選択してください。
せっかくお得なのに逆に損をしてしまってはもったいないので。
ふるさと納税でもらえる航空券の種類
行き先や航空会社の種類など、ふるさと納税でもらえる航空券の種類も多種多様。
航空券だけではなく宿泊券もついている返礼品もあったりします。
ここでは一部ですが紹介してみたいと思います。
航空券のみのふるさと納税返礼品
航空券のみをふるさと納税の返礼品としているのが、以下の自治体。
・北海道中標津町
・鹿児島県喜界町
・鹿児島県三島村
以下の自治体は旅行クーポンとして返礼品が届き、航空券にクーポンを使うことができます。
・北海道大空町
・山口県萩市
・北海道紋別市
航空券とは少し違うかもしれませんが、似た返礼品も紹介してみます。
・茨城県つくば市→ヘリコプター貸し切り飛行7分/ヘリコプター貸切飛行 30分(つくば周遊コース)/ヘリコプター貸切飛行 15分(筑波山 or 学園都市コース)
・大阪府羽曳野市→「古市古墳群」遊覧飛行(セスナ機orヘリコプター)
上記が航空券のみを返礼品としています。
往復航空券・片道航空券・発着空港など航空券と言っても種類は豊富です。
航空券と宿泊券のセットのふるさと納税返礼品
航空券だけでもお得ですが、さらに宿泊券等までついたものまであるのがふるさと納税。
その自治体と詳細を少し紹介します。
※こちらから返礼品の一覧をご確認できます。
・福岡県福岡市
・大分県竹田市
・大分県大分市
・鹿児島県徳之島町
・大阪府泉佐野市
・京都府京丹後市
・長崎県五島市
・北海道遠軽町
・北海道大空町
・北海道中標津町
・山口県萩市
・北海道根室市(宿泊先:イーストハーバーホテル)
・北海道枝幸町(宿泊先:ホテルニュー幸林)
・北海道別海町(宿泊先:野付湯元うたせ屋もしくは尾岱沼温泉シーサイドホテル)
・鹿児島県屋久島町(宿泊先:屋久島グリーンホテル)
・鹿児島県三島村(宿泊先:島宿ほんだ/イオキャラバンパーク移動可能キャンピングトレーラー)
・愛知県春日井市(宿泊先:ホテルプラザ勝川)
・大分県豊後高田市(宿泊先:海浜旅庵しおじ、くにさき六郷温泉山翆荘スパランド真玉、旅庵蕗薹、ヴィラ・フロレスタから選択)
・山形県東根市(宿泊先:さくらんぼ東根温泉)
・熊本県天草市(宿泊先:ホテルアレグリアガーデンズ天草/夢ほたる/華館)
・沖縄県今帰仁村(宿泊先: One Suite THE TERRACE、MUKAKA VILLA 古宇利島、ハナリ・ヴィラ・コウリから選択)
宿泊券のみのふるさと納税返礼品
航空券はつきませんが、せっかくなので宿泊券をふるさと納税の返礼品としている自治体とホテル詳細を紹介します。
多数あるのでほんの一部です。
※こちらから返礼品の一覧が確認できます。
・北海道白老町(宿泊先:界 ポロト)
・千葉県館山市(宿泊先:THE SHINRA/Rokuza)
・神奈川県三浦市(宿泊先:マホロバマインズ三浦)
・静岡県東伊豆町(宿泊先:いなとり荘)
・福島県猪苗代町(宿泊先:温泉宿悠ゆ亭/万葉亭)
・静岡県伊豆市(宿泊先:Hostel Knot)
・神奈川県鎌倉市(宿泊先:ホテルメトロポリタン鎌倉)
・長崎県西海市(宿泊先:オリーブベイホテル)
・岐阜県高山市(宿泊先:本陣平野屋別館)
・群馬県神流町(宿泊先:川の音 離れ)
・長野県松本市(宿泊先:扉温泉明神館/界 松本)
です。
宿泊券だけですと、旅行の行き先がぐーんと広がります。
ほぼ全ての自治体が宿泊券を返礼品としたふるさと納税を行っているので、宿泊券はおすすめです。
ふるさと納税には、自分ではなかなかとまれないハイクラスのホテルや旅館といった場所や朝食や夕食付き、さらには観光や体験、クーポンといったオプションが付いた宿泊券もありますので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
かなり人々に広まったふるさと納税という制度。
そのおかげで本当に魅力的な返礼品が続々登場しています。
航空券まで返礼品となっているのは驚きでしたが、調べていくうちに本当にお得な返礼品ということがよくわかりました。
紹介したものは一部ですが、ぜひ参考にしてふるさと納税を利用してお得に旅行を楽しんでみてください。
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